アルコールマーカー

アルコールマーカーとは

 アルコールマーカーは染料をアルコールで溶いたものです。かつて油性の溶剤で溶いたものが使われていましたが、コピーのトナーを溶かしてしまうので、トナーを溶かさないアルコールに替わったように記憶しています。

 現在だと、コピーではなくレーザープリンターか複合機かもしれません。ちなみに、インクジェットプリンターのインクも溶かしません。染料インクでは水をかけるとあっさりと流れてしまいますが、アルコールマーカーだとなぜか影響なし。重要な点です。

1 中国製か国産かどちらが安い

 アマゾンなどでアルコールマーカーを検索すると中国製のマーカーが100色セットなどで安い値段で売られています。国産では(株)トゥーマーカープロダクツ が開発製造しているコピックがあります。12色や36色セットも売られていますが、単色で購入することができます。補充用のインクや交換用のニブも売られています。コピックは値段は高いがインクが無くなっても補充用のインクボトルを購入してインクを補充することができます。30枚程度を描くのでは中国製が安いかと思いますが、もっと大量に描く場合はインクを補充できるコピックの方が安くなります。中国製だと1色のインクが無くなっただけでもう1セットを買わなくてはなりません。

 試しに使うのであれば中国製が安く、使い続けるのであれば国産のコピックの方が安くなりそうです。

2 コピックをどこで買うのか

 コピックをどこで買うのが良いでしょうか。12色セットなどだと、アマゾンで買うという手もあります。コピックのホームページを見ると販売店が掲載されています。単品で購入したいので、マーカーを全色そろえて、しかも補充用のインクボトルなどもすべてそろっている店で買いたいものですが、掲載されていてもセット品しか置いていない店もありました。幸い私は近くのホームセンターの2階にある店にすべてそろっているのでそこで購入しています。

 画材屋に行けばどこでも売っているものだと思っていましたが、そうではないようです。

3 最初にどの色の組み合わせを選ぶべきか

 コピックはの色数は350以上あります。新しい色が増えたり減ったりするので、増減しますがこの中から自分にとって使いやすい組み合わせなどは最初からわかるものではありません。 

 どの色の組み合わせを買うべきか判断に困るところですが、入門書を一冊買ってその本に書かれているもののセットを買い求めるのが良いでしょう。描きたいものに合わせて必要な色も違うので、入門書は描きたいものに合わせます。この基本セットを使って描いていますと書かれています。本を真似して一通り描いてみてグラデーションや塗り重ねなどの基本的な技術を覚えましょう。自分オリジナルの絵を描く段階で、少しずつ色数を増やしたり減らしたりすると良いでしょう。

4 描く用紙は何にするのか

 描く用紙は必ず必要ですが何を選ぶべきでしょうか。コピー紙よりもちょっと厚めの上質紙でもよいのですが、専用の紙が数種類売られています。用紙によってインクの吸い込み方が違うので発色も異なります。普通の上質紙だとインクをよく吸い込むので濃いめの色になります。塗り重ねても色の変化は少なめになります。トレーシングペーパーのように吸い込まないものだと淡い色になります。上質紙とトレーシングペーパーの中間で適当にインクの染み込みを抑えたものが発色が良く、塗り重ねる回数が増えるほど色が濃くなります。

 手で描く場合は、用紙によって違いがあり自分が描くのに適した用紙を選択する必要があります。それだけに用紙の選定はとても重要ですので、複数の用紙を購入してテストしてみましょう。

5 おわりに

 アルコールマーカーを使ってイラストを描きたくなったら、マーカーと用紙は最低限、必要になります。自分なりに使いこなすためには試行錯誤は必要でしょう。自分なりの技術というか、塗り重ね手順というか、どの組み合わせの色を使うのか、自分なりのカラーシステムを構築する必要があります。ここら辺は、透明水彩絵具などでも共通ですが。

 0番は無色透明のアルコールですが、グラデーションを付けたりするときに使われますが、キャップを外したまま放置して色が出なくなっても、ニブを外して0番注入してしばらく待てば復活することがあります。大きめのインクボトルが売られているので、マーカーと合わせて購入するとよいでしょう。ニブを外すのにとげぬきのような器具も売られています。

 表面がつるつるではなく、多少ざら目の用紙であればパステルののりも良いので、マーカーと合わせて使ってみてもよいかもしれません。

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